世に万葉の花が咲くなり ~ 日本ポップス史にとって大きな分岐点

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さっさと振り返らないと葡萄の発売に間に合わない!

サザンのアルバムを振り返るシリーズ。今回は1992年の名盤「世に万葉の花が咲くなり」です。

小林武史と桑田佳祐の最後のコラボレーション! 聴いたことない人は絶対聴いた方がいいよ!

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世に万葉の花が咲くなり

1992年9月発売のサザンオールスターズ11枚目のオリジナルアルバム。直前7月の「涙のキッス」「シュラバ★ラ★バンバ」の2枚同時シングルリリースから間をあまりあけずに発売。

ご存じ「涙のキッス」は冬彦さん(古い)で有名なTBSドラマ「ずっとあなたが好きだった」の主題歌。サザンのシングルとしてはじめてオリコン上でミリオンセラーを記録した作品。

当然、このアルバムも大ヒットとなり1992年度オリコンアルバムチャート第7位。

なお、ムクちゃんはレコーディングにほぼ参加していないと思われる。この辺の真相はいまだ闇のまま。。

桑田佳祐×小林武史の集大成

このアルバムの最大の特徴はプロデューサーが「小林武史 & サザンオールスターズ」となっていることでしょう。全楽曲にコバタケが関わっており、桑田さんとのコンビによる音楽制作の集大成となっています。

つまり、ここからミスチルやマイラバが出来ていくわけで、日本ポップス史において結構重要な作品ですよね。

「HAIRは名曲」といえるアルバム

踏切の向こう側を~♪

というフレーズからはじまるこの曲。アコギではじまり、段々壮大なアレンジになっていく。でも、シンプルさは失われていない。

なんか、ここ7,8年の小林さんのアレンジとは別物な感じですよね~。なんで最近はあんなにピアノ協奏曲を量産してたんだろ(笑)。

まあ、悪口はおいておきますが、ホントこの曲は素晴らしい。なにが素晴らしいって、こういう曲がこのアルバムで1曲しかないこと!

つまり、他の曲もそれぞれ立ち位置をちゃんともってるんですよね~
(最後の2曲はなんか雰囲気かぶってますけどね、たぶんあれは2曲のメドレーなんですよね)

たとえば「慕情」なんか、あまりにもメロディーが綺麗です。エリーや真夏の果実に負けていません。そんな極上のバラードをアルバムの中にさらっといれてしまっている。

「涙のキッス」も極上のポップス。主題歌になったドラマは超独特の存在感を誇っていましたが、普通に綺麗なポップスです。

「ブリブリボーダーライン」はいかにもサザン(のおふざけ部分)っていう感じです。ちゃんとこういう曲をいれてサザンとしてのバランスを保っている。

「亀の泳ぐ街」は、あぁ~クラプトンやりたいんだなぁ~、と思える曲。ちゃんとブルース要素をいれて、アルバムの多様性を増しています。

まあ、サザンっぽいよね

と、まあ、かなりアルバムとしてまとまっているんですよね。稲村ジェーンとちがってサザンっぽい。。関口さん不在なのにサザンっぽい。

小林さん、「サザンオールスターズのアルバム」っていうのを絶対に意識して作ってますよね。ほんと天才プロデューサーだわ。まあ、演奏クオリティーが高すぎるのがサザンっぽくないですけど(笑)。

小林氏はこのアルバム以後、サザンとの関わりは希薄に

とはいうものの、この傑作を最後に小林武史のサザンへの関わりは希薄になっていきます。曲単位での参加はあるものの、ガッツリとタッグを組んだ音楽制作の共演は2015年現在にいたるまでありません。

どっかで読んだんですが、どうも小林さんは「世間の求めるサザンのイメージ(夏、青春、海)と自分がやりたい音楽が異なってきた」と思ってたらしいですね。

小林さんより桑田さんの方がそう思ってそうですけどね(笑)。

というわけで、小林さんは以後、自分のやりたいことを表現するためにミスチルプロデューサーメインになっていきます。そしてそのミスチルがサザン以上に世間のミスチルになっていくっていう。。なんとも皮肉な話ですね。

まとめ

最後は余談でしたが、このアルバムは名盤であると同時に、日本ポップス史において役割が重要です。

小林さんはここでサザンでやれることの限界を感じて、他のアーティストのプロデュースをどんどんして影響力をましていきます。

桑田さんは(一旦「孤独の太陽」を挟みますが)サザンという呪縛と今に至るまで闘っています。最近は楽しめてるのかな?

いやぁ、歴史って面白いよね~(たとえ自分の妄想でも)って思える瞬間です。

とにかく聴け!

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