アルバム「Southern All Stars」はなぜそんな大げさなアルバム名なのか?

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たまーに聴きたくなる「Southern All Stars」。私が初めて買ったのはブックオフの1000円盤だったと思いますが、なんとも微妙だなと感じたことを覚えています。

「さよならベイビー」というヒット曲こそあれど、実にバンドっぽくない。「忘れられたBIG WAVE」に至っては桑田さんのボーカルしかない。

そのくせ、アルバムタイトルはバンド名。

一体、このアルバムは何者なのか?その事情を当時は知らなかったから、モヤモヤ感じたのは当然かもしれません。

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アルバム名が「Southern All Starts」


桑田佳祐は1988年にファーストソロアルバム「KEISUKE KUWATA」を発売してます。自身の名前をアルバム名にした2年後、1990年1月13日発売の9枚目のアルバムにバンド名を採用します。。何か意識があったのでしょうか。

ジャケットは白地にカブトムシ。そのためファンの間では「カブトムシアルバム」と呼ばれることもよくあります。カブトムシといえば英語で「Beetle」でして、Beatlesがバンド名を冠したアルバム「The Beatles」(ホワイトアルバム)を意識している、とよく言われます。

でも、雰囲気「ホワイトアルバム」じゃない気がするんですよね。小林武史が遂にサザンにも全面的に関わることになり、そのせいかアルバムの雰囲気は統一されています。なんでもぶち込んでしまえ!という印象のホワイトアルバムとは決定的に異なると私は思います。

「KEISUKE KUWATA」みたいに「ポップスを目指すんだ!」という意気込みはみあたりませんが、作品としてはまとまっており、もっと曲数を絞ってミニアルバムみたいにすれば傑作だったかもしれません。。

サザンオールスターズのプロジェクト化

1988年はサザンにとってデビュー10周年でして、その年に前述のソロアルバム「KEISUKE KUWATA」を発表しているにも関わらず、ソロツアーは行われず、サザンオールスターズとして「大復活祭」と銘打ったライブをおこなっています。

商業的な匂いがプンプンするわけでして、どうもこのころ「サザン」として活動を希望していたとは思えませんし、アルバム自体もバンドっぽいものではなく、小林武史とのコラボ色が強いものになっています。

もはやサザンはバンドではなく、「プロジェクト」とこのころからなっていくのです。(良いか悪いかは別問題ですが)

タイトルはラストアルバムのつもりだったからじゃないか?

このアルバムはこんな事情化で作成されていただろうと、私は後に知ることになります。なぜこのアルバムが「Southern All Stars」という名前になったのかといえば、

このアルバムで解散するつもりだった

のではないでしょうか。解散して、しがらみのない状態で音楽やりたかったのではないかと思います。そして、実際解散していない現在となってはこのアルバム名に意味をみることがあまりできません。

「プロジェクト」になったサザンには解散はなくなり、10年後TSUNAMIの大ヒット後に至っては遂に「国民的バンド」たる謎の冠まで背負わされるようになっていくのです。

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