「綺麗」サザンオールスターズがちょっと変わったアルバム

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3月31日発売のサザンオールスターズニューアルバムへ向けて勝手に過去のアルバムを振り返るシリーズ。第3弾は1983年の「綺麗」であります。

シンセサイザーが出てきたり、演奏も締まったものになってきたり、中国残留孤児の歌があったり(前のアルバムにもありますけどね)、明らかに楽しいみんなのサザンから一歩脱皮したアルバムです。

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綺麗 / サザンオールスターズ (1983)


サザンオールスターズの6枚目のアルバム。1983年7月に発売。このころのサザンは毎年夏にアルバムを発売するサイクルを繰り返していた。

オリコンチャートでは当然1位を獲得。年間順位も5位と高い。チャコの海岸物語の翌年ではあるが、明らかに目立ちたがり屋の芸人のポジションからは一歩抜け出した感のあるアルバム。

ヒット曲皆無のアルバム

1983年のサザンといえば「ボディ・スペシャルII」がそこそこヒットしているんですが、このアルバムには収録していません。

収録されているシングルは「EMANON」のみ。サザンのシングルでもかなり存在感の薄いものですね(笑)。逆さから読むと「NO NAME」となるわけですが、とにかくそのような意味深な雰囲気がただようアルバムで、とても「国民的バンド」などという冠が似合わないのが時代を感じさせます。

そりゃ、桑田さんもサザンやりたくなくなるわな~。今は自由度が低すぎるもん。

ちなみに一番ヒット曲っぽいのは高田みづえがカバーした「そんなヒロシに騙されて」のような気がします(笑)。

(雰囲気が)学生バンドではなくなっている

一番このアルバムで変わっているのは学生バンドっぽさがなくなっていることではないでしょうかね。前作「ヌード・マン」とは雰囲気が全然違います。シンセサイザーが目立つようになっていたり、歌詞が政治的なことが多くなったりして大人になってますよね。

まあ、サザンも時代の先端を意識しはじめたのでしょうか。

意識的にそうしたのかはわかりませんが、ビートルズが明らかにいままでと変化した「ラバーソウル」と立ち位置的に似ているのではないでしょうか。

そして、次作「人気者で行こう」が「リボルバー」に当たると…。ただし、その後「ペパー軍曹」にあたるサザンのアルバムは見あたりませんけどね。。やっぱり無理矢理あたはめると破たんします(笑)。

サザンのアルバムでは珍しくギターが目立っている(笑)

赤い炎の女のアコギソロって誰が弾いてるのかな~。激ウマってほどではないけど、この速弾きが桑田さんやター坊にできるとは思えないんだけど。。このころの大森氏はうまかったのだろうか…(クレジット上はギターは大森氏のみ弾いていることになっています)。

まあ、そこまで疑うのは人が悪いですよね。このアルバムでは大森さんのギターかなり冴えてます。Allstars’ Jungoも旅姿六人衆もサラ・ジェーンもギターは素晴らしい。

旅姿六人衆

このアルバムのハイライトはラストとなる「旅姿六人衆」ですよね。ほんといい曲です。

平井堅さんが一時期この曲のイントロを聴くだけでボロ泣していたというのは有名な話です(笑)。

曲自体はHey Jude臭さが漂ってるんですが(特に最後のリフレイン)、冒頭の「ごめん俺が悪かった」という小さく聴こえるセリフや、六人衆というタイトルながら歌詞がスタッフに感謝する内容だったり、感動的な曲です。

まとめ

というわけで、目立ちたがり屋の芸人からバンドとして一歩すすんだアルバムなのではないでしょうか。

(残念ながら?)サザンはその後、大衆化プロジェクトしての道を歩んでいくほうを選ぶことにはなるります。でも「こういうこともできるんだぜ」と、バカにしてる人には聴かせたいアルバムですね。

ちなみに、2008年のリマスターCDを聴いているんですがそこそこいい音ですよね~。東京ビクトリーなんかよりよっぽどオーディオ的にはいいです。

綺麗

2,200円
(2015.02.13時点)
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