ジョンのアルバムハイレゾ決定をお伝えした時に私が最大の見どころだといったオノ・ヨーコの「Kiss Kiss Kiss」を含む、ハイレゾ版「ダブル・ファンタジー」を聴いてみました。
ダブル・ファンタジー
ジョンの遺作となってしまったアルバム。5年のブランクを経て1980年に発表。ジョンは発表直後の1980年12月に暗殺される。結果、このアルバムは大ヒットし世界中のチャートで1位を獲得。1981年度のグラミー賞「アルバム・オブ・ザ・イヤー」を獲得。
ただし、曲の半分をオノ・ヨーコの曲が占めており、死後発表された「ミルク・アンド・ハニー」のジョンの曲とこのアルバムのジョンの曲でプレイリストを組んでいるビートルズファンは世の中に大勢いると思う。。
Rock ‘n’ Rollとはやっぱ違う。ハイレゾ化恩恵はそこそこあり。
「ロックン・ロール」の時はどう違うかパッと聴いた感じ分からないと言いましたが、こいつはわかります。やっぱりハイレゾ特有なんでしょうが、音場感が広いんですよね。まあ、もとの発表された音源からして、大分雰囲気の違うアルバムですので、こちらはハイレゾ化の意味もあるよなっていう感じです。
とはいっても、ジョンは一貫して自分のボーカルにエフェクトかけまくりですので、そこにはあまりハイレゾの恩恵は感じません。ただし、バックコーラスはすごく綺麗になっており、大袈裟にいうと「ひとりひとりの声が聴こえる」感じです。
ほか、やはり左右へのステレオ感がよく、ひとまわり大きなアルバムに聴こえると言っていいでしょう。ただし、あくまで聴き比べしたらの話ですので、2010年リマスター持ってる方が買い替える必要あるかといわれると正直微妙かな。。
注目(笑)のKiss Kiss Kiss
リアリティーに溢れています、といいたいところですが、なんかハッキリクッキリしていしまい、色気がなく、芝居がかったものに聴こえました。まあ、ある意味リアルになったということかもしれません。(もともとそういう曲だったのかもね。。なにしろちゃんと聴いたのはおそらくミレニアムエディションの時以来だから。2010年リマスターではオノさんの曲はまともに聴いていません。。)
残念ながら大きく期待を裏切ったものになっています(笑)。
あまり、期待通りのものが出てきても困りますけどね。しかし、オーディオ的には向上しているのではないでしょうか。
オノ・ヨーコの声の方が高音質化を堪能できる
先程述べたとおりジョンはボーカルに結構エフェクトかけるの好きです。よって、ハイレゾにしてもクッキリハッキリの恩恵があまりありません。
そこをいくとヨーコたんのボーカルは割とストレートです。ですので、こちらにはハイレゾ化の恩恵があり、「人の声」というものがより深く伝わるようになっています。先程述べた「Kiss Kiss Kiss」含め、すごく音質的には向上していると思います。右から左からボーカルが飛んできて、あたかもヨーコが瞬間移動しているかのよう・・・。
だからといって、この先ヨーコたんの曲を積極的に聴くかと言われると話は別ですが。。
音ではなく音楽を聴いているのだ
いや、別にオノさんがどうのこうのではないのですが、音楽としてはやっぱりジョンの曲の方が(私は)好きだな、そして、それってやっぱりハイレゾ云々とは別の話かな~と思いました。
もちろん音質向上は嬉しいのですが、それに対して毎回毎回3000円も払う層がどれだけいるのか。。しかも(個人的には)どうでもいいヨーコ・オノの曲が半分も入ってるし。。
まあ、ヨーコたんのファンにはマストアイテムでしょうね。。
ちなみにダブル・ファンタジー ストリップト・ダウンはまだ聴いてません!