キラーストリートこそある意味サザンらしいのではないか?

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サザンオールスターズの2005年の作品「キラーストリート」。何かとファンの間では酷評されることが多いのではないでしょうか。

でも、ボクは思うのです。これこそサザンオールスターズであると。。

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キラーストリートについて

サザンオールスターズの10年ぶりニューアルバム発売に向けて、昔のアルバムを振り返っていこうというこの企画(勝手にはじめました)。

2回目ですが、前作キラーストリートを取り上げます。なんでかっていうとリアルタイムで聴いたアルバムの方が自分の考えを書きやすいからです(笑)。

なお前回Young Loveの記事はこちらです。

キラーストリート

2005年10月発売の14枚目となるアルバム。ちょうどCDが売れなくなっていった時期に2枚組30曲という大作を投入するという暴挙を実行。

オリコンチャートでは見事100万枚を超えるセールを達成。10月発売ながら2005年度年間10位。

物量で勝負という選択

さて、その是非はともかくとして、いまどき(ってもう10年前ですが)2枚組のオリジナルアルバムなんて聴いたことありません。「1枚+ボーナストラック的な1枚」的なアイドルのアルバムはよくみますけど、本当の2枚組作品ってライブ盤でしかみなくなりましたよねー。

ということで、他の人たちがやっていないオリジナルティを出すという意味で革新的だったと思います。企画としては秀逸ですよね、企画としては

アルバムとしてまとまってない

このアルバムが酷評される原因として、アルバムとしてまとまってないことがよく挙げられます。

  • 3年にわたるレコーディング期間
    →桑田さんの2002年のソロアルバム「Rock and Roll Hero」後、2003年から2005年まで断続的にレコーディングしています(一部の曲はさくら直後にレコーディング開始)。
  • 3年間のシングルとカップリングをほとんど収録してしまうという手法
    →収録曲のうち12曲は既発のシングル曲でした(涙の海で抱かれたい、雨上がりにもう一度キスをして、恋人は南風、彩、FRIENDS、君こそスターだ、夢に消えたジュリア、DOLL、愛と欲望の日々、LONELY WOMAN、BOHBO No.5、神の島遥か国)
  • さくら直後の音源まで使用している(DOLL、雨上がりにもう一度キスをして)

まあ、アルバムとしてはまとまるはずはないですね。

たとえば「雨上がりにもう一度キスをして」って、波乗りジョニーとか可愛いミーナと同じラインの曲なんですよね。ワタシ、その路線で1枚アルバム作ってほしかったなーと思ってるんです。

ただいろいろな事情があって(大森氏の脱退とか、Rock and Roll Heroとの兼ね合い)、2005年のアルバムに収録されてしまうという不運な曲だなーと思います。

当然、桑田さんの中でこれらの曲に対する熱意は下がっていたとみられます。ツアー「みんが好きです」において収録シングルから演奏された曲は

愛と欲望の日々、BOHBO No.5、神の島遥か国

の3曲だけなのです。

まとまってないってサザンらしくね?

ボクが思うに、サザンのアルバムにコンセプトアルバムはひとつもないです。全部ごった煮・幕の内弁当・おかまパブです。

そんななかでも、なんでもかんでも詰め込んでしまえ! というこのアルバムはある意味一番サザンらしいのではないでしょうか?

特に商業的理由から、3年間のシングルを全部詰め込んで、かつツアーではほとんど演奏していないという事実はプロジェクトになってしまったサザンに対する桑田さんの皮肉としか思えません。

ジャケットはアビーロードだが、実態はホワイトアルバムだ

このアルバム、ジャケットがビートルズの有名な「アビーロード」のパロディとなっています。

しかし、なんでも詰め込んでしまうごった煮感。サザンにとってのホワイトアルバムなのではないでしょうか

少なくとも、あんな計算しつくされた綺麗にまとまっているアビーロードではないですよね~(笑)。

こんなにごちゃごちゃ詰め込んだのに最後の曲が「ひき潮 〜Ebb Tide〜」というシンプルな曲になっているのも詰め込みです

まとめ:ごった煮こそサザンらしい。しかしくどすぎる

ごった煮・幕の内弁当こそサザンの神髄であることからいえば、本当にサザンらしいアルバムです。

ただし、詰め込みと得意とするバンドがテーマ「詰め込み」のアルバムを制作するという「幕の内弁当の幕の内味」みたいな状態になっているのが、アルバムとしては評価がイマイチな原因ではないかなーと思います。

キラーストリート

2,700円
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