稲村ジェーン ~「真夏の果実」と「希望の轍」収録なのに微妙なアルバム

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いよいよ3月31日の発売が迫ってきたサザンオールスターズ10年ぶりアルバム「葡萄」。

一応、その前に全アルバムを振り返っていこう企画をしています(疲れてきた)。今回は25年前の作品「稲村ジェーン」です。

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稲村ジェーン / サザンオールスターズ & オールスターズ (1990)

桑田佳祐の唯一の映画監督作品「稲村ジェーン」のサウンドトラック。1990年9月発売。

正直、映画の内容は2001年宇宙の旅のごとくぶっ飛んだ内容で、ボクのような素人には理解不能(笑)。興行的には大成功した作品。

こちらのサウンドトラックもバカ売れして1990年度オリコンアルバムチャート2位。(たしかタイタニックのサントラがアホみたいに売れるまで、サウンドトラックとしての歴代最高売り上げを保持していた作品です)

なお、同年1月発売の「Southern All Stars」は初回盤(謎の腕時計付属)と通常盤で集計が別になっており、順位上このアルバムに負けている。

真夏の果実と希望の轍が入っているのにアレ?

大げさな話ですが、日本の音楽史を語るうえでかなり重要な名曲2曲がこのアルバムに含まれています。

真夏の果実希望の轍です。

えぇ、ボクも大好きです。コバタケのイントロサイコー。。

こんな名曲が2つも同じアルバムに入ってるんですよ! そりゃ名盤間違いないはずなんです! でも通して聴いてみるとア、アレ?? なんか微妙だぞ!

謎の演出

まず、このアルバムの変な演出問題があります。聴いたことがある人は知っているでしょうが、曲間ごとに「映画館における男女のつまらない会話」が挿入されます(笑)。

具体的にいうと、上映開始にギリギリに席に着くカップルが、途中寝てしまったり、ジュースをこぼしたりするという微妙な内容です。ちなみに男性は寺脇康文さんがやってます。。

まあ、稲村ジェーンを見に来たカップルという演出なのですが、音楽を聴くには邪魔すぎます。。

時代が違いますが、現在(2015年)全曲を取り込んでiPodとかでシャッフル再生するとまじ邪魔な会話に感じます。ボクはこれが嫌で、会話部分を消した音声ファイルを作りました(笑)。

名義問題

そして、このアルバム最大の問題は「サザンオールスターズ & オールスターズ」という名義。

なにしろサザン名義の曲は

  • 忘れられた Big Wave
  • 真夏の果実
  • マンボ
  • 愛は花のように(Olé!)

以上の4曲のみです(笑)。しかも「忘れられた Big Wave」・「愛は花のように(Olé!)」は前作「Southern All Stars」に収録済み。。

ちなみに以下4曲が「サザンオールスターズ & オールスターズ」名義。

  • 稲村ジェーン
  • 美しい砂のテーマ
  • LOVE POTION NO.9
  • 東京サリーちゃん

上記ナンバーのレコーディングにおいて、公式にクレジットされている桑田さん以外のサザンのメンバーは稲村ジェーンの松田弘さんのみです。

さらに「稲村オーケストラ」名義は以下3曲。

  • 希望の轍
  • マリエル
  • 愛して愛して愛しちゃったのよ(原由子 & 稲村オーケストラ)

なお、サザンメンバーで参加しているのは原さんのみ。。

サザンのアルバムちゃうやん!!

まあ、いまやこの問題はどうでもいいことになっている気がしますが、当時のファン目線だと結構衝撃的だったのではないでしょうか。

表面上すらサザンではない

このアルバムって「サザン」っていう名前出して発売する必要あったのかな~。商売上出したかっただけだろうな~。

結局、「稲村ジェーンのサウンドトラック」なんですよね。サザンオールスターズとしては「我々の曲も入っているよ」っていう程度の関わりでしかないんです。

桑田さん自身がひとりサザン化して、かつ表面上はバンドの体裁をきちんと表現している現在なら違和感ないんでしょう。

でも、こんなにクレジットバラバラで「サザンのアルバム」って扱いされても違和感ありまくりです。カバー曲もあるし、オグちゃん(小倉博和)のギターが上手すぎてサザンっぽくないんですよ(笑)。

そして、現在このアルバムが「サザンの10thアルバム」と公式になっているんですよね~(発表当時はあいまいにしていたらしい(笑))。まさにサザンがバンドではなくプロジェクトになったことを示していますね。

まとめ

今後サザンをどう扱うかっていう実験をしたアルバムなのかもしれませんね。そして思ったより受け入れられたから、今もサザンが続いているんじゃないでしょうか(笑)。

たしかに、ライトに聞く側にとっては内部のことなんか大した問題ではありません。ただ、実際歌詞カードをながめてるとかなり違和感のあるアルバムです。

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